これは、アボカドの苗です。


それはまだ、息子が母の言うことをよく聞いてくれた、可愛い頃のことです。

息子はアボカドが大好物で、当時、自家栽培をしたいと言いだしました。
食べたアボカドの種を、水の中に漬けて、そのまましばらく忘れていたのです。
だいぶたった頃思い出して、水に浸かったままで割れかかった種を、あわてて土に植えたのでした。

2つ植えた種は、長い時間を経てやがて発芽し、「わさび」と「からし」と名付けられました。
「からし」は、だいぶ前に枯れてしまいましたが、「わさび」の方は生き残っていました。

2年ほど前から、主人の仕業で「わさび」は行方不明になっていましたが、最近庭の片隅で見つけたのです。
お正月休みに帰ってきた息子は、何年かぶりのご対面で喜んでいました。

長い時間がたっているわりには、ちっとも大きくなっていませんが、そういえば少しだけしっかりした木になっています。
寒いけど、大きく育てよ~!!

すずさんが、最近家の前に出没する狸の匂いを嗅いで、庭中を興奮して走り回っています。


偵察、偵察!
と、思いきや・・・

家屋侵入成功~! イヤっ もう絶対外へ出ないもんね~

すずさん、狸は家の中じゃないでしょうが・・・

何でお母さんが、あんドーナッツを食べていたのが分ったんですか?


実は、すずさんの好物は、あんドーナッツです。

3年ほど前です。 すずさんがお産で家の中にいて、こっそりと私のあんドーナッツを、きれいに平らげたことがありました。

蓋つきの、いちごパックのような容器の中に入っていたあんドーナッツは、中身は空しくからっぽで、容器だけが机の上に残されていました。
ホッチキスで端を止められたはずのパックが、壊れもせずに、中のあんドーナッツだけが忽然と消え、容器はそのままという事件が、これは未だに我が家の不思議の一つになっています。

そして何食わぬ顔の、すずさんの口髭にはお砂糖が付いていて、口の周りからあんドーナッツの匂いがぷんぷんしていました。
犯犬ですよね・・・!

好物さまざまですが・・・